モリンガの豊富な栄養素で美容と健康が手に入る!

モリンガ

モリンガは、「スーパーフード」とか「奇跡の樹」とか呼ばれ
世界中で注目されている植物です。

身体によいという「新しいもの」は話題を生んで人は夢中になり、
過ぎると忘れるもの、「そんなものはもういいわ」
と思うそんな人にも、是非知ってほしいモリンガのこと。
斯く言う私も、初めはあまり興味がなかったのですが・・・。

モリンガとは

インドが原産とされ、アジア、熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されている
ワサビノキ科唯一の属であるワサビノキ属の植物です。
栽培地域を中心に、若い果実や葉が野菜として食べられ、
浄水や手洗いにも利用されています。

モリンガの効能

医学だけにとどまらない生活の知恵、生命科学、哲学などの
概念を含むインドの伝統医学アーユルヴェーダにも
用いられてきました。
葉は血圧と血糖値に影響を与えると考えられています。
また、アーユルヴェーダでは、300もの病気を予防するとも言われています。

樹皮や樹液、根、葉、種、オイル、花が
薬として利用されている国もあるようです。

栄養価がとっても高いモリンガ

特に幼児や授乳中の母親の間で、
栄養失調防止の為に利用されているほど栄養価に優れています。
モリンガだけで、何種類かの食材を摂ったのと同様、
または、それ以上と同じことになるのです。
バランスのとれた食生活は基本です。
なるだけ、バランスよく食事を摂りたいと
誰もが思っていますが、仕事を持っていたり
家事や育児に忙しかったり、
人にはいろいろな事情がありますし、
なかなかそうはいかないという方の方が多いと思います。
モリンガは、その中で頼もしい助っ人になります。

ほぼすべての部分が食べられますが、中でも、
モリンガの葉が一番栄養価が高い部分で、ビタミンA、ビタミンB、
ビタミンC、β-カロテン、鉄、タンパク質のほか、
人に必要な栄養素を、全てではないにしろ、多種多様に含んでいます。

一例です。
カルシウム  大麦若葉の6倍
GABA   発芽玄米の20倍
鉄分     生プルーンの約112倍
ビタミンA  生ほうれん草の約2倍
ビタミンE  生ピーマンの約59倍
植物繊維   生ごぼうの約4倍
葉酸     生ほうれん草の約3倍
β-カロテン  生にんじんの約1.6倍

※加工されているところにより多少違いがあるようです。

アミノ酸

モリンガには、アミノ酸も豊富に含まれています。
アミノ酸はタンパク質と密接な関りがあり
美容や健康の為にドリンク剤やサプリメントなど
広く目にしますね。

モリンガに含まれるアミノ酸

必須アミノ酸
リジン・トリプトファン・フェニルアラニン・メチオニン
ロイシン・イソフォイシン・バリン・スレオニン

アミノ酸
アスパラギン酸・セリン・グルタミン酸・プロリン・グリシン・アラニン・
チロシン・アルギニン

身体の中で作ることのできない必須アミノ酸だけでなく
アミノ酸は健康な身体に必要なもの。
グリシンは質のよい睡眠に。

アラニンやグルタミンは、身体の中でエネルギー源となる
糖を新たに作り出すアミノ酸で、飲みすぎ、二日酔いなどの時は
アルコールが分解される過程で作られるNADHを消費するため、
肝臓での分解反応がスムースに。

また、健康状態によって血中のアミノ酸バランスは変動します。

そして、美容においては、お肌のいちばん外側にあるキメを左右する
角層(角質)の天然保湿成分の半分以上がアミノ酸でできています。
美容にも、健康にもアミノ酸は役立ちます。

モリンガの食べ方

葉はゆでて、おひたしのようにして食べたりできますし
スープに入れたりするのも彩りが良いですが、
葉を乾燥させて粉末にし、スープ、ソースに使用するのが一般的なようです。
種子は、えんどう豆のようにゆでて鞘から取り出して食べたり
ナッツのようにローストして食べることもできます。
高水準のビタミンCや、適量のビタミンBやミネラルを含む。

また、根の部分はポリフェノールを含んでいて、香味が強いので
調味料などに用いられます。

モリンガが市場によく出回っている地域だったら
こんな食べ方が出来ますが、私たちの身近には
日本では、あまり出回っているとは言えないので
粉末状の加工されたものやサプリメントなどが一般的です。

また、ほかの食品と同じように、加熱すると栄養素の一部は
壊れてしまうので、パウダー状のタイプを利用するのは
効果的だと言えます。

モリンガの栽培

庭で家庭栽培をしていたり、家に畑があって、
いろんな野菜を作っている人なら
そんなにいいものだったら、栽培してみたくなるというもの。

モリンガってどこでも栽培できるものなのでしょうか?
モリンガは熱帯や亜熱帯の気候地域で最も良く育ちます。

インドが最大の生産国で、フィリピンや台湾などで栽培されています。
最近では、ハワイでも栽培されているようです。
日本では、沖縄、鹿児島、熊本で産業としての栽培がされています。
やはり、南の方が主流のようです。

広い範囲の土壌環境下で生育可能ですが、
中性から弱酸性で、水はけの良い砂質土壌を好み
水はけが悪いと根腐れしやすいということです。
また、日光がよくあたり、高温である環境が育ちやすく
凍結や霜には弱いので、寒い地域での栽培には不向きです。
インドが最大の栽培地域であるように、乾燥地域には特に適しています。

雨水で成長させることができるので、コストもかからず育つので
暖かい気候の場所に住んでいるなら、試してみたいですね。

モリンガは種子や挿し木から増殖させることができます。
私の実家では、親戚が、ミカンの木にレモンを挿し木して
ミカンの木から、レモンがなっているという
私にとっては、「ヘ------っ!!!!」という不思議で
心をくすぐるおかしな、そして、自然のすごいチカラを感じた
現象を目にしたことがあります。

地球環境に役立っているモリンガ

二酸化炭素濃度上昇の影響で地球温暖化が問題になってきています。
人間の呼吸で排出される二酸化炭素は
1人当たり、年間約320㎏

これを杉が吸収するとなると植林から10年以上経った日本杉だと23本必要になります。

モリンガに置き換えると、植林から2年以上経ったもので2本です。
約50倍です。

水の浄化

種油が水を浄化するための凝集剤として使用することができます。
種からオイルを採る為に、種を圧搾した時の副産物である圧縮実や種果実には、
沈殿を促す作用があるので、飲料水を浄化するのにりようされている国もあります。

まとめ

モリンガは、他に類を見ないほどたくさんの栄養素を豊富に含み
栄養が足りない人、美容と健康に気を付けたい、アンチエイジングを目指す人
等々、目を見張る程、魅力的なまさにミラクルな植物です。
捨てるところなどないほどで、地球環境にも貢献し、
アーユルヴェーダの書物にも書かれている
いわゆる最近出てきた流行のモノではない確かなスーパーフードと言えます。