リノール酸は身体に必要な栄養素

リノール酸とは
栄養学では、摂取することが必須の栄養素である必須脂肪酸である。
人の体内では合成されない必須脂肪酸です。

リノール酸はn-6系の必須脂肪酸で、多価不飽和脂肪酸でも
オメガ6脂肪酸に分類されます。
(名前の似ているα-リノレン酸はオメガ3に分類)

リノール酸が欠乏するとどうなるの?

体内で生成できないリノール酸は食事などから
摂る必要があります。
リノール酸が不足し、欠乏すると
髪のパサつきや抜け毛などのほか、
創傷の治癒の遅れが見られるようになります。
また、血中コレステロール値や中性脂肪値を一時的に低下させるなど
私たちの健康に深く影響を与えます。
ただ、リノール酸の過度の摂取は、アレルギーを悪化させたり、
大腸癌などのリスクを高めたりすることもあるので
サプリメントなどで大量に摂取するのは禁物です。

リノール酸の1日の摂取量は?

リノール酸の適正な摂取量は全カロリーの2.4%(5-8g)が適正と言われます。

リノール酸を多く含む食品

植物油に多く含まれ、特にベニバナ油(サフラワー油)や
ゴマ油、大豆油などに多いです。

100gあたり
大豆油  50000㎎
くるみ  41000㎎
ごま油  41000㎎
なたね油 19000㎎
アマニ油 14000㎎

一般的に、食事から摂りやすい油に含まれているので
調理に使う機会が多ければ、少し量を気にされた方がいいかもしれません。