
ぷるぷるのお肌、ハリのあるお肌と言えば
コラーゲンというのはもう浸透していますよね。
健康な肌というのは油分と水分のバランスがよく
つやがあり、弾力のあるお肌です。
美しいお肌は、その人自身輝いて見えます。
事実、お肌は、その人の生活を表しているとも言えます。
バランスのよい食事や質のよい睡眠。
ストレスがないなど。
でも、年齢とともに肌の調子も衰えていくというのも
また現実です。
美肌の為にスキンケアをしっかりするのはもちろんですが、
生活習慣を改善することは大前提。
では、コラーゲンがどのようにお肌と関係するのでしょうか?
コラーゲンとはどういうもの?
コラーゲンはたんぱく質のひとつです。
言わずと知れたタンパク質は炭水化物・脂質とともに
三大栄養素と呼ばれる、
身体を構成する重要な成分のひとつです。
人体内のたんぱく質には約10万種が存在しているといわれ
コラーゲンはその30%を占める重要なたんぱく質です。
25歳を過ぎた頃から、体内で新しく作られるコラーゲン量が
減少して、新陳代謝がうまくいかず、皮膚にたるみやしわが
現れてきます。
ほかにも、白髪や抜け毛・高血圧 ・骨粗しょう症・関節炎・老眼
・動脈硬化など、さまざまな問題も起こってきますね。
高齢者に多い骨粗しょう症は、カルシウム不足だけでなく
加齢による体内のコラーゲンの減少も原因の一つなんですよ。
コラーゲンの役割
コラーゲンは、骨の内側の柔軟性を保つ役割があり、
骨がもろく折れやすくなるのを防いでくれます。
でも、コラーゲン自体、実は栄養価としては非常に低いもので、
栄養素として摂取する必要性はないのですが
身体や臓器の枠組みを保つ役割をもつなど
体内のいろいろなところで重要な役目を果たしています。
お肌の為にコラーゲンが必要というのはどういうことでしょう?
それは、真皮は、コラーゲンがその大部分を占めています。
ほかにも、ヒアルロン酸やエラスチンなどのゼリー状の気質が
コラーゲンの間で水分を保持しながら、肌の弾力を与えているわけですが
真皮の本体というべきコラーゲンが、必要不可欠なんですね。
コラーゲンを摂取することの意味
コラーゲンは、もともと身体の中にあり、生まれます。
でも、25歳を過ぎた頃から、体内で新しく作られるコラーゲン量は
徐々に減少しはじめ、40歳では約1/2、
60歳で約1/3になってしまうと言われています。
これは、古くなったコラーゲンが分解されにくくなり、
硬くなって新陳代謝がうまくいかなくなり、
そのことで、新たに生まれるはずの
新しく健康なコラーゲンの量が激減してしまうからなのです。
コラーゲンを摂る仕組みは
よいコラーゲンを摂る
↓
体内コラーゲン合成を促進する
↓
老化コラーゲンが若いコラーゲンに置き換わる
↓
皮膚、骨、血管が若返る
こうして、アンチエイジングにつながります。
コラーゲンを取ってもそのまま肌に届くわけではない?
そうなんです。
コラーゲンを摂取すると、体内で「アミノ酸」に分解され、
「アミノ酸」として吸収されます。
コラーゲンはアミノ酸がたくさんつながっているため
とても分子量が大きく、これを摂取すると、
胃液、膵酵素、小腸酵素で分解されて
アミノ酸が数個つながったアミノ酸ペプチドとなり
腸管吸収されます。
分解されて腸管吸収されたアミノ酸ペプチドは
「プロリン」というアミノ酸が利用されて、
合成が促進され、再びコラーゲンとなるとされています。
ただ、そのメカニズムはまだ解明されていないようです。
コラーゲン生成にアミノ酸が関わっているということは
CMでもよく流れているサプリで
コラーゲンとアミノ酸という組み合わせが
なるほど、それでだったのかと納得がいきます。
コラーゲンは身体の中でつくられます。
コラーゲンが作られる過程には、さまざまな栄養素が関わってくるので、
常にバランスの良い食事を心がけることが大切です。
特にビタミンCはコラーゲンをつくり出すには
不可欠な成分です。
コラーゲンどのくらい必要?
体内合成を盛んにするために必要なコラーゲン:
健康維持量2.5g~健康増進量5g/日
コラーゲンが多く含まれる食品は
フカヒレや手羽先、うなぎなどがあげられます。
食事から摂取するためにはコラーゲンを
1日に5g摂取するには、牛すじで100g、鳥の手羽先で335g、
アジの開きで500gになります。
これを、毎日摂るのは、ちょっと難しいですよね。
サプリメントやドリンク剤などを上手に取り入れて
補うことは必要なことかもしれません。
コラーゲンを肌に直接塗ることでの効果はないといわれます。
肌の表面に塗ることによって、
外部からの刺激をやわらげ保湿を促す効果が期待でき、
化粧品の材料として配合されています。
お肌に保湿が大切ですから、そのスキンケア効果はあると言えます。
ただ、コラーゲンの分子が大きすぎるため、
肌から吸収されることはないと言われています。
ただし、分子量を小さくするなど
商品によっては浸透力に違いがあるでしょう。
化粧品の材料として使われる場合、また、サプリとしても
開発が進んで、分子量を小さくしているところもあります。
気になる人は、配合量だけでなく、分子の大きさにも
気をかけてみるといいですね。
美肌のための成分は色々ありますが
コラーゲンは見逃せないものと言えますね。
食生活もバランスが大事だとよく言われますが
色々なものが組み合わさって、生成されるものがあるからなんですね。